「スタバのコーヒーやセブンカフェは好きなんだけど、自宅で飲むドリップコーヒーの味がいまいち満足できない」なんてことありませんか?
ドリップコーヒーの味の違いは「豆の銘柄」「焙煎度合」「挽き加減」の3つの要素が大きく影響します。
この記事ではその違いをわかりやすく説明しています。
違いを知り、自分好みのドリップコーヒーをご自宅でも楽しんで下さい。
コーヒー豆の種類、銘柄
コーヒー豆の種類はたくさんありますが、飲用として流通しているのは、アラビカ種とカネフォラ種(ロブスタ)の2種類です。
このうちストレートコーヒーで飲まれているのは香りの高いアラビカ種です。
カネフォラ種(ロブスタ)は、ストレートコーヒーとしては飲まれないものの、そのパンチの強さからブレンドコーヒーやインスタントコーヒー、缶コーヒーの原料として利用されています。
また、同じ品種でも生産地によって味わいが異なるため、流通している銘柄の多くは生産地の名前が付けられています。
主な銘柄の特徴は次のとおりです。
キリマンジャロ(タンザニア)
強い酸味とコク、甘い香り、野性味あふれる味。
ブルーマウンテン(ジャマイカ)
調和のとれた味わいと滑らかな喉越し、芳醇な香気。
モカ(イエメン・エチオピア)
フルーツのような酸味と甘み、コク。
ブラジル(ブラジル)
バランスの良い酸味と苦味で万人受けしやすく、ブレンドのベースに使われることも多い。
グアテマラ(グアテマラ)
果物を思わせるフレッシュな酸味、華やかな甘い香り、豊かなコク。
コロンビア(コロンビア)
自然な甘さと重量感のあるコク、フルーティーさもあり、バランスの良い味。
コナ(アメリカ合衆国【ハワイ島】)
強い酸味と甘い香り。
マンデリン(インドネシア)
しっかりとした苦味とコク。酸味は控えめで、ボディの強さとハーブやシナモンのような上品な風味。
コーヒー豆の焙煎度合
コーヒー豆の焙煎度合によってもその風味は大きく変わってきます。
焙煎度合は大きく分けると「浅煎り」「中煎り」「深煎り」の3つに分けられます。
焙煎時間の短い「浅煎り」だと酸味を強く感じますが、焙煎時間を長く「深煎り」にするにつれ、苦みやコクが増してきます。
また、さらに細かく8段階に分けられた表記も一般的ですので覚えておきましょう。
浅煎り
①ライトロースト
うっすらと焦げ目がついた程度の小麦色。
香りやコクは出にくく、一般的に飲まれることはほとんどない。
②シナモンロースト
シナモン色。
豆の青臭さが残っている。
豆の酸味が最も強くでる煎り方なので、酸味好き向け。
中煎り
③ミディアムロースト
芳ばしい香りと、まろやかさのある酸味、わずかな苦味も感じられる。
アメリカン用。
④ハイロースト
さわやかな酸味は残しつつも、苦味や甘みも現れ、バランスの良い味わい。
やや浅めのレギュラーコーヒー。
深煎り
⑤シティロースト
酸味と苦味のバランスが保たれ最も一般的。
レギュラーコーヒー。
⑥フルシティロースト
酸味が減って苦味が強くなる。
芳ばしい香りも強く出る。
⑦フレンチロースト
コーヒー豆の油分が表面を覆った黒に近い焦げ茶色。
酸味はほとんどなく、苦味が際立つ。
カフェオレ、ウィンナーコーヒーなどミルクやクリームを入れるコーヒー向き。
⑧イタリアンロースト
油分でツヤツヤと光るほぼ黒色。
重厚な苦味と深いコク。
エスプレッソやカプチーノ用。
コーヒー豆の挽き加減
コーヒー豆の挽き加減も大事です。
挽き加減は、豆の粒子の細かい方から「極細」「細」「中細」「中」「中粗」「粗」の6段階に分けられます。
細かく挽くほど豆の表面積が大きくなり、コーヒーのコクが抽出されやすくなります。
一方、雑味も抽出されやすくなります。
抽出する器具により適した挽き加減があり、ドリップコーヒーでは「細」「中細」「中」が適した挽き加減となります。
細挽き
上白糖とグラニュー糖の中間ほどの細かい粒子です。
コクのある濃い味わいになります。
中細挽き
グラニュー糖と同じぐらいの粒子です。
ペーパードリップには、最も一般的で基準となる挽き加減で、レギュラーコーヒーとして販売されているコーヒー粉の多くも中細挽きになっているようです。
中挽き
グラニュー糖とザラメの中間ぐらいの粒子です。
ネルドリップなど時間をかけて抽出する方法でコーヒーを淹れるときに適した挽き方です。
ペーパードリップで抽出する場合も、中細挽きで雑味が気になる時などは、やや粗めの中挽きで試してみましょう。
自宅で美味しいドリップコーヒーを楽しむために
「コーヒー豆の銘柄」「コーヒー豆の焙煎度合」「コーヒー豆の挽き加減」の3つの要素がコーヒーの味の違いに大きく影響します。
それでは自宅で美味しいドリップコーヒーを楽しむにはどうしたらいいでしょう?
美味しいコーヒーを楽しもうと思ったら、コーヒーは粉では買わないで下さい。
絶対に豆で買いましょう。
焙煎後の豆であっても構いません。
というか焙煎は技術的にも難しいし、焙煎直後が美味しいというわけでもないので、好みの焙煎度合の豆を買うことをおすすめします。
ちなみに焙煎後3日後ぐらいが飲み頃と言われています。
一方、豆は挽いたら空気にあたる表面積が極端に増えるため、酸化が急激に進み始めます。
自分好みに焙煎してある自分好みのコーヒー豆を買って、飲む直前に自分好みにコーヒー豆を挽けば、自宅でも美味しいドリップコーヒーが楽しめます。
好きなコーヒー豆を買って、飲む直前に挽いて楽しもう!
コーヒー豆を挽くコーヒーミルには手動式のものと電動式のものがあります。
ゆっくりと挽く時の豆の香りも楽しみたいなら手動式をおすすめします。
また、キャンプや登山などのアウトドアでも楽しみたいならコンパクトなタイプのコーヒーミルもあります。
参考までに私は、スターバックスコーヒーのハウスブレンドミディアムローストを細挽きで楽しんでいます。
最後までお読みいただきありがとうございました!