初秋の坊がつるテン泊登山

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bougatsuru 登山

こんにちは!
今回、初めてテン泊登山に挑戦してきました!

テン泊登山は、前々からやってみたかったものの、少しハードルが高く感じていて、一人で行くには不安で心細く、なかなか実行できずにいました。
そんなところに、キャンプ仲間からのお誘いがあり、私も参加させてもらうことになりました。

今回テント泊をした坊がつるキャンプ場は、無料なのに炊事棟やトイレも完備されています。
歩いて10分ぐらいのところには、法華院温泉山荘があり、ここでは温泉に浸かって登山の疲れを癒したり、食事をとることもできます。
また、お酒やおつまみが買える売店まであるので、テン泊登山と言っても、ちょっと駐車場が離れたキャンプ場といった感じです(笑)

水も食べ物も山の上で調達ができ、重い荷物を担いで行く必要がないのは、山登りの初心者にとって、ものすごく助かります。
道具もソロキャンプで使っている道具でほぼまかなえました。
初めてのテン泊登山を考えている方がいたら、坊がつるをおすすめします。
私も「あまり難しく考えず、もっと早く、気軽に挑戦すれば良かった」と思いました。

登山ルート

map

坊がつるへ登るには、いくつかのルートがあります。
今回は5名中、私も含めて3名が初めてのテント泊ということで、比較的緩やかで景色も楽しめる長者原~雨ヶ池越~坊がつるというルートで登ります。

長者原登山口

長者原は、牧ノ戸峠と並ぶ九重登山の大きな登山口です。
ここには、レストランや浴場があり、下山後さっぱりと汗を流して帰路に着くことができます。

tyoujyabaru

2022年10月15日(土)8:00集合。
登山口のある長者原ビジターセンター側の駐車場はすでに満車になっています。
道路を挟んだ反対側の駐車場に車をとめました。
心配していた天気も雲ひとつない快晴です。
メンバーも揃い、身支度を整えていざ出発!

タデ原湿原

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長者原登山口から出発すると、そこにはタデ原湿原が広がっています。
いきなりの素晴らしい景色をみながら、木道を気持ちよく進みます。

タデ原湿原は、標高1,000mの位置にあり、中間湿原としては国内最大級の面積を誇っており、希少な植物の宝庫となっています。
中間湿原とは、雨水のみによって植生が維持されている高層湿原と、地下水で涵養され植生が維持されている低層湿原との中間の性質を持つ湿原のことだそうです。
坊がつるとともにラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)に登録されています。

タデ原湿原~雨ヶ池

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あまり期待していなかったのですが、道中の一部の木々で紅葉が始まっていました。

雨ヶ池

「池」とありますが、ご覧のとおり水は張っていません。
梅雨時とかに雨が降り続かないと溜まらないようです。

amagaikemokudoutoukai

ここにも木道が敷設されていますが、地面が柔らかいためか一部の木道は不安定でぐらぐらしています。
気を付けながら一人ずつ渡りました。

坊がつる

bougatsuru

坊がつるに到着!

day1

標準的には2時間30分ぐらいのコースなのですが、休憩をたっぷりとりながら、ゆっくりとしたペースで登ったので、3時間36分かかりました。
おかげで日頃まったく運動しない私でも難なく無事ゴールすることができました。

坊がつるって変わった地名ですよね。
その地名の由来は、「坊」は寺院(久住山信仰の中核である法華院)、「つる」は「水流」で川のある平らな土地の意味で、合わせて法華院近辺の湿地帯という意味になるのだそうです。

正午も過ぎ、お腹もすいてきていたので、テントの設営だけささっと済ませて、歩いて10分ぐらいの法華院温泉山荘へと食事に向かいます。

法華院温泉山荘

法華院温泉山荘は、鎌倉時代に天台宗九重山法華院白水寺として開かれました。
明治時代になり信仰の山から登山の山へと変化する中、1882年に山宿を始められ、現在まで140年もの長きにわたって、九重を愛する登山者の憩いの場として親しまれ続けています。

温泉

泉質は単純温泉。効能は神経痛や疲労回復です。
オープンデッキからの景色は、登山の疲れを吹き飛ばしてくれます。
宿泊客以外の利用時間は11:00~20:00で、料金は500円です。
環境上、石鹸やシャンプーは使用できませんのでご注意下さい。

売店・自販機・食堂

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「と、とりあえず生!」
「かんぱーい!」

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くーー この1杯がたまりません(笑)

カレーや牛丼といった食事もとることができます。
ジュースや酒類の自動販売機も設置されていました。
缶ビールと日本酒と焼酎を仕込んでキャンプ場に戻ります。

坊がつるキャンプ場

坊がつるキャンプ場は、九重連山に囲まれた無料のキャンプ場で、「山と高原地図」によると1,500張ものテントが設営可能だそうです。
無料ながらトイレや炊事棟の施設も整っており、九重17(いちなな)サミッツピークハントのための拠点にもなっています。
ちなみに九重17サミッツとは、九重にある1,700m超の9つのピーク(星生山・久住山・天狗ヶ城・中岳・稲星山・白口岳・大船山・北大船山・三俣山)のことです。

トイレ

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トイレはワイルド仕様となっています(笑)

炊事棟

炊事棟にはかまども設置されていましたが、使用されている形跡はありませんでした。
さすがにここまで薪や炭を担いでくる猛者はいないようです(笑)

水は、そのまま飲料水として飲むのは不安ですので、携帯浄水器を持ってくることをおすすめします。
そういう私も携帯浄水器を持ってはきたものの、詰まっていて使えず、そのまま沸かしてお茶やコーヒーとして頂きました。
翌日お腹が痛いということもなかったので、思ったより綺麗なんでしょう(笑)

食器用洗剤はもとより、洗顔せっけんや歯磨き粉の使用も禁止されています。

夕食は、同行者が作ってくれたもつ鍋や焼き肉を堪能しました。
カレーうどんを持ってきていたのですが、お腹いっぱいでもう食べられません。
日が落ちるとさすがに冷えてきましたので、お酒もほどほどに、早めに暖かいシュラフに潜り込んで眠りにつきました。

経験者のおふたりは、このあと午前3時に起床して、大船山まで朝駆けされたようです。
あとで写真を見せてもらったところ、大船山の山頂は、色とりどりの紅葉で素晴らしい景色が広がっていました。

下山

今日は夕方から雨の予報が出ていますが今のところ晴天です。
朝ごはんを食べたり、コーヒーを飲んだりしながらまったりとした朝を過ごしていると、朝駆けに行っていたおふたりが帰ってきました。

ぼちぼち下山の準備を始めます。
夜露でテントはぐっしょり。
乾燥撤収はあきらめ、そのまま収納袋に突っ込みました。

帰りもゆっくりと休憩をとりながら下山しました。
こころなしかまわりの山々の紅葉が昨日より進んでいるように感じられます。

13:37 長者原登山口に到着。
ソフトクリームをみんなで食べて解散しました。

「また来年、ミヤマキリシマの季節に登るぞっ!」

最後までお読みいただきありがとうございました!

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