秋の行楽シーズン到来!
テレビをつけると河川敷で『芋煮会』なるものを楽しそうにやっている光景が・・・
山形県や宮城県を中心とした東北地方で行われている季節行事らしいのですが、筆者が住んでいる九州地方では全く馴染みがありません。
楽しそうなので「私もBBQやキャンプのときにやってみたい!」と思い、レシピを調べてみました。
意外と簡単そうです。
今まで『芋煮会』をやったことがないあなたも仲間を集めて近所の河川敷で『芋煮会』を楽しんでみませんか!
芋煮のレシピ(山形県村山風)
芋煮会で作られる芋煮は、地域により異なるいくつかのレシピがあります。
今回紹介するのは、筆者がイメージする典型的な芋煮、牛肉・醤油味の山形県村山地方のレシピです。
また分量は、家族や友人と集まって作ることを想定して8人分としています。
材料(8人分)
里芋 | 800g | |
牛肉 | 500g | |
長ネギ | 2本 | |
水 | 2ℓ | |
酒 | 90cc | |
白だし | 60cc | |
しょうゆ | 60cc | |
砂糖 | 大さじ3 |
大量の里芋の皮むきがしんどいときには、むいてある里芋を買うのもアリですね。
作り方
- 里芋と水を鍋に入れしばらく煮る。
- 酒と白だしを加えて里芋がやわらかくなるまで煮る。
- 里芋がやわらかくなったら、牛肉、しょうゆ、さとうを入れ、あくを丁寧にとりながら弱火で煮る。
- 牛肉に火が通ったら、斜め切りにした長ネギを入れ、鍋に蓋をして火を止める。
- 長ネギが蒸しあがったところで出来上がり!
ね、簡単でしょ。
アレンジレシピ
基本となる具材は、里芋、牛肉、長ネギですが、このほかにゴボウ、まいたけ、しめじ、しいたけ、こんにゃく、厚揚げなどを加えても美味しくいただけます。
芋煮会の〆はカレーうどん
芋煮会の〆といえば、かつてはうどんがお決まりでした。
いつの頃からかうどんに加えて市販のカレールーが入れられるようになり、今では、芋煮会の残り汁にうどん麺を入れ、最後にカレールーを溶かし込んで作る芋煮カレーうどんが芋煮会の〆としてすっかり定番となっています。
想像しただけで、満腹満足のよだれもんですね(笑)
芋煮会が行われている地域
芋煮会は山形県、宮城県を中心に青森県を除く東北地方で昔から季節行事として行われています。
東北地方で青森県だけが芋煮会の風習が根付いていないのは、そもそも里芋がなかったからです。
今でこそ品種改良により北海道での栽培にも成功していますが、熱帯性の植物である里芋は元来寒さに弱く秋田県・岩手県がその栽培の北限だったのです。
また里芋は、7℃以上の温度に保たないとすぐに腐れてしまいます。
寒さの厳しい東北地方では、越冬して保管するのが難しく、秋に収穫した里芋を冬を越す前に消費してしまおうとしたことが芋煮会を発展させた要因と考えれれています。
芋煮の地域別レシピ(具材と味付けの違い)
牛肉・しょうゆ味の山形(村山)風と豚肉・みそ味の宮城(仙台)風が芋煮レシピの二大巨頭として有名です。
そのほかの地方にも地域ごとに特有のレシピがあり、地域によって里芋と長ネギ以外の具材や味付けに違いがあるのも芋煮の面白いところです。
地域 | 具材・味付け |
---|---|
山形県(村山) | 牛・しょうゆ |
山形県(置賜) | 牛・しょうゆ |
山形県(庄内) | 豚・みそ |
山形県(最上) | 豚・しょうゆ |
宮城県 | 豚・みそ |
岩手県 | 鶏・しょうゆ |
秋田県 | 鶏・しょうゆ |
福島県 | 豚・みそ |
そのほか、こんにゃく、いとこんにゃく、馬肉、にんじん、ゴボウ、まいたけ、しめじ、しいたけ、豆腐、厚揚げなどさまざまな具材が地域によって入れられたり、入れられなかったり・・・
まとめ
秋の行楽シーズンに入ると東北地方各地で行われる『芋煮会』。
最近では、東北地方ばかりでなく、周辺の新潟県や栃木県、茨城県などでも盛んに開催されています。
汁物と〆が食べられるので、BBQと一緒にやることも多いようです。
グループキャンプでやっても、きっと盛り上がることでしょう。
こんな美味しそうで楽しそうなイベント、やらなきゃ損です!
まだ『芋煮会』をやったことのない地域のあなたも、今年は、家族や友人たちを誘って初めての『芋煮会』をやってみませんか?
春の『お花見』のように、秋の『芋煮会』が日本全国に定着しそうな予感がします(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました!